今野広大再生建築設計

池田山パインクレスト

居ながら工事による分譲マンションの再生

都心部の老朽化した分譲マンションの改修のプロトタイプとなるべく、既存建物を再生したプロジェクトである。 当該建物は築44年経過しており、耐震性能が不足している状況であったため、共用部において、極脆性柱を解消するための構造スリット、下階壁抜け架構部分の開口閉塞や既存柱の鉄板巻き補強を施し、建物の弱点を解消することで、壁量の多い強度型の建物とした。改修後、Is値は0.63となり、新築と同等の耐震性能を確保した。 工事は外部からの工事を可能とする部分スリットを採用することで、専有部に干渉しない完全な居ながら工事を実現した。 (青木茂建築工房担当物件)